2017年12月

「THE END OF ANTHEM」を観て

 

縷縷夢兎の東佳苗さん監督作品「THE END OF ANTHEM」を高円寺に観に行きました。

 

入場待ちの列で自撮りする女の子

ミスiDらしき繊細な造形の女の子達が溢れる高円寺の夜のカフェ

 

すでに映画が始まっていると感じました。

 

Twitterの前評判や会場の入口からシームレスに作品に繋がるこの感じは、以前佳苗さんの個展に伺った時も強く感じました。作品だけでなく佳苗さんを取り巻く環境含めて縷縷夢兎なのだと再認識し、胸が高まりました。
女の子女の子女の子女の子。手入れされた髪きめ細かい肌指先のハイライト厳選した服むせ返るような自意識。十代の頃、性徴をうまく受け入れられなかった私が、出たり入ったりして勝手に覗いて興味深く観察していた世界。
それらは間近で見ると生々しく瞬いていました。
私はいつものように、その空気にあてられて、身体の表面への意識が妙に高まり、野生動物になったような気持ちになりながら中に入りました。