レビュー

「OK!生きまくっちゃえ」という未来形の愛

道重さゆみ的ライナーノーツ①『OK!生きまくっちゃえ』


「OK!生きまくっちゃえ」道重さゆみ
作詞 大森靖子 作曲 K2-Dee

常軌を逸した幸福の階段を駆け上る行進曲。
眩しく暴力的な程にポジティブなのに傷つけられることなく素直に信じられる不思議な明るさを持っている。それは道重さんの持つアイドルとしての普遍的な輝きを描いているからではないかと思う。

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語り描く身体

「君に届くな」が君を想いすぎて気がふれていた。倫を外れる美しさに目が釘付けになった。次に「死神」が続きさらに世界が傾いた。言葉の緩急とマイムによって目の前に賽の河原が現出した。左右に声を振ることによってパノラマに押し広がる賽の河原。今迄と質の違う広がり方だった。

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道重さゆみさん大森靖子さんハロプロに関するビバラポップ!感想(1万4千字)

道重さん、大森さんの重度のファンである私にとって、ビバラポップ!は衝撃的すぎて全く文章にできる気がしなかったのですが、なんとか書きました。
全くまとまっていないので無駄に長いです。約1万4千字あります。
申し訳程度に3章に分かれています。
 
 
主に道重さゆみさん、大森靖子さん、ハロプロに関する独善的で盲目的な文章です。
それでも良いという方だけ読んで下さい。 
 

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信じるとは

劇団☆新感線 髑髏城七人「修羅天魔」を観た。
誰を信じるのか、選択を迫られるシーンが多くあったのが印象的だった。
心の底から信じ惚れていた相手に完膚なきまでに、全く疑いの余地もないほど裏切られるシーンは見ていられなかった。身に覚えがないわけではない。
でも

「THE END OF ANTHEM」を観て

 

縷縷夢兎の東佳苗さん監督作品「THE END OF ANTHEM」を高円寺に観に行きました。

 

入場待ちの列で自撮りする女の子

ミスiDらしき繊細な造形の女の子達が溢れる高円寺の夜のカフェ

 

すでに映画が始まっていると感じました。

 

Twitterの前評判や会場の入口からシームレスに作品に繋がるこの感じは、以前佳苗さんの個展に伺った時も強く感じました。作品だけでなく佳苗さんを取り巻く環境含めて縷縷夢兎なのだと再認識し、胸が高まりました。
女の子女の子女の子女の子。手入れされた髪きめ細かい肌指先のハイライト厳選した服むせ返るような自意識。十代の頃、性徴をうまく受け入れられなかった私が、出たり入ったりして勝手に覗いて興味深く観察していた世界。
それらは間近で見ると生々しく瞬いていました。
私はいつものように、その空気にあてられて、身体の表面への意識が妙に高まり、野生動物になったような気持ちになりながら中に入りました。